2016年 05月 04日
最近は暇があればアナログの調整に明け暮れていますがなかなか大変なものだと今更ながら身に沁みています 先日iさん宅へお邪魔した際、私のカートリッジ探しのお手伝いと称してお手持ちのカートリッジを替えてそれぞれの音の違いをおきかせ頂きました シャープかウォームか、濃いか薄い(?)かなどは一聴してわかりましたが、 ただそれ以上の違いというか自分が欲しているほどのものを捕らえることができませんでした まあその欲しているものというものもはっきりしているわけではありませんでした きっと音として目の前に表れてきて初めて「ああこれなんだ!」 そんな感じだと想像しています そしていよいよこの連休にカートリッジが届きました ところで話は戻りますがiさん宅でFR-7と7fを聴いた時はウォームな7のほうが好みでした しかしいざ導入を考えた際その結果はiさんのシステムだったからではないかと考えたのです iさんのアンプはチューブですが世間でイメージする音ではなく真空管の可能性を引き出したとても現代的ともいえるシャープめな音 そこにモニターレッドのR-GRFなので細部の音まで再現するとても洗練された音です いっぽううちの音のイメージは角のないというかC面取り、いやコーナーRが周りを占めているような雰囲気の音です そこに更にウォームさを追加するよりシャープさを加えた方がきっと良い結果がでるだろうとの結論です その結果手元あるのはFR-7fです せっかくなのでこれまで使用していたカートリッジとの比較をしてみようと考えました 使用していたカートリッジは、 MC : DENON DL-103 / SONY XL-MC3SL MM : XL45Ⅱ といった面々 やはり同じMCによる試聴が適当なのでDL-103とXL-MC3SLをそれぞれ起用 まずはDL-103から 全帯域を聴いた所感では音が霞んで見えて(良く見えない?)しまうイメージです アコースティック、そしてホールの響きが重要と考えるクラシック音楽の再生は音が滲んでしまっては台無しです それと同時に低域の再生についても重要です せめて霞み具合が弱ければ低音部も改善されて聴こえることでしょう しかしあくまでもこれらの記述はクラシカル音楽(構成)なものに関してであり、 その他のジャンルには当てはまりません 例えばジャズのようにアコースティック楽器でも音楽にグルーブ感が要求される場合はマッチします ジャズはホールよりもライブハウスのほうが楽しめますからね XL-MC3SL こちらは103に比べだいぶ音像がはっきりしています しかし残念なことに距離が離れたところで鳴っている印象です 特徴としては主張するタイプではありません そのため低域に関しては少々不満がある反面前述のとおり音像がはっきりしているのでその分カバーできています 音の出方はバランスが良くまあまあ優等生タイプと思われるので線の細ささえ我慢すれば中庸な音と云えるでしょう 私としてはこちらの方が好みです さて敢えてこれらを鳴らした後でFR-7fのセットにかかります 初めて手にしたときは意外にもかなりの重量です それはアームに取り付けてバランスをとったみて更に感じられました 重すぎて全然バランスがとれないのです DL-103:8.5grm XL-MC3SL:10grm FR-7f:30grm ウエイトをmaxまで下げてもビクともしません さてどうしたものかとアームの入っていた箱をあけたらありがたいことに厚さの違う二種類のウェイトがありました とりあえず薄い方から試すもアームは上がりません 次に厚いのに替えてみたところやっと云うことをきいてくれました ほっと一安心です 針圧をセットし音出しをしましたが直前に別のカートリッジの音を聴いておいて正解でした その違いがはっきりわかります とにかく音像がはっきりしている上に全体のバランスも良いです また、ボリュームを落としていても音痩せや混濁もないのでそれぞれの楽器の音が容易に聴きとることができます この時点でクラシックに関してはFRで決まりです と、ここで試聴は終了です 敢えて申し上げるまでもありませんが当然新品での購入ではなく、 このまま使用するには難がある状態なのでドッグに入れる必要があります 昨日iさんにお話ししたところいつもカートリッジを出されているところを紹介していただけるとのこと 更にお邪魔した帰り際にFRに合う(iさん曰く)トランスもお貸しいただきました お休みはうれしいけれど明けるのも待ち遠しい そんな連休の真ん中です
by pat_mthny7205
| 2016-05-04 13:34
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