2017年 01月 09日
思えば最後にお会いしたのは一昨年の春にiさんとともに我が家へいらして以来です GRFさん宅へうかがうのはさらに前でで2013年の8月ですからかれこれ3年以上は経っています あまりにも早い月日の流れにはおどろきます GRFさんといえばこれまでいろいろお世話になっています 私をご自宅へお招きいただきそれまで体験したことのないGRFサウンドを聴かせていただいたことは、 当時の私にとってその後のオーディオ人生に大きい影響がありました 更にGRFさんの実験記事は機器こそ違えども、 方向性という面では私だけではなく世のオーディオを趣味とする多くの方々に正しい道しるべを作っていただきました また、GRFさんのご紹介で知り合うことができた方々 多くの方と接するのはそれほど得意(?)としない私にとってとてもありがたい面々 横浜のvafanさんとiさんとは住まいが近いこともありいまでもおつきあいをさせていただいています 私が以前使用していたマッキンのC33が故障したことをブログから知り、 GRFさんのご厚意でA&Mのプリが我が家に届けられてから早くも4年 当初はC33とのあまりレベルの差に思わず耳を疑ったほどでしたが、 いまではすっかりうちの音を構成するに欠かせない存在となっています これに似たようなことでゴローさんからもブログの内容を拝見していただいた結果、 A/Dコンバータをご用意していただいたこともありました 短い間でしたが小林悟朗さんという人間との接点を得て、 同じホーン使いの大先輩から大事なことを教えていただいたと思っています これらすべてがGRFさんがいらっしゃったからでありいまでも感謝しております そんなGRFさん邸へ訪問する今回の目的はやはりジャーマンフィジックスの未体験ゾーンです このプロジェクトが行われてからというものブログには制作過程やセッティングのご苦労など様々な記事がありましたが、 正直あまりにも自分とはかけ離れた世界なのではと感じ入っていけませんでした しかしいざご連絡をいただいてみるといかない理由が見つからないどころか行くべきではないかと考え直したのです 当日はいったん横浜のvafanさんを迎えに行き、 途中ケーキ屋の激戦区とも言云われているらしい千歳烏山にある本命のお店に行きGRFさんとうちへのおみやげを買いました GRFさん邸へは午前11時到着 お昼にはまだ早いのでそのままおじゃましてユニコーンからご挨拶 Jongen,J:Shimphony Concertante op81 初めて聴く楽曲ですが所謂対位法を駆使したポリフォニー音楽でドビュッシー的な楽曲 まさに今のユニコーンの能力を評価するに適した曲です まず驚いたのが低音 ボリュームは抑え気味のためとても静かに始まりましたが、 低めにも関わらず薄っぺらではないしっかりとした立体的な音が底辺でなっています ここまで低いボリュームでは通常ぼやけたうえに他の楽器の音にうずもれる感のある低音が、 存在を保ちながらここまでしっかりとなるのを聴くのは初めてに近いかも知れません さらに金管楽器、特にTrpの音です 細めで明るい音質でしたがまったくうるさくありません なにしろ他の楽器、オーケストラ全体とのバランスがすこぶるとれています マルチを選択している私としては性格の違うユニットを使い低音から高音まで同じ音質にするのは基本中の基本 このように上から下までしっかりひとつのオケに仕上げるのは楽ではありません ただこの仕上がりは別のところにも要因があるようです 続いてメジューエワのライブ ライブ録音のため演奏以外の雑音も入っていますがよくあるアルバムよりも目立ちます この手のモノ好きにはたまりません そういう私も好きなほうです ここでもピアノの音質がとても良い感じで聴こえます かなりダイナミックな演奏のように感じましたが、 顔つきも変わるときもあるほどの力強い演奏家だとGRFさんから教えていただきました 作品自体は一部気になった箇所がありましたがそれは多分この楽器固有の音のせいだと思われますので、 そこはは購入して確認する必要があります それにしてもCDでこのような演奏を堪能できる要因とはGRFさんのブログに登場している新しいアンプのようです このアンプの説明はGRFさんのブログに詳しい説明があるので省略しますが、 私が記憶している限りで以前聴いたユニコーンの音とは明らかにグレードが上がった音に仕上がっています 深みとスケール感が段違いです 私はこのシステムの音があれば何もいらないとさえ思いました これを聴く限りCDとSACDの音の差はほとんどありません そもそもCDの音が本当は大変良いものでそれだけでも十分な内容なのです それがこのプリ(DAC)のおかげでさらに深みがまして、 先に述べたような静寂の中の弱い低音が底辺に広がる様子を再現できるのです さてCDとSACDの差についてはGRFさん同じ見解を述べていましたが、 ふと前に同じようなことを誰かから教わったような気がしました 少しの間考えていましたが最近の私にしては比較的早く思い出すことができました それはゴローさんの言葉です 家に帰って過去のブログを探したらその時の内容がありましたのでいま一度掲載いたします *********************************************************************** 「CDとSACDを聴き比べると、普通の人(という云い方をしている)の9割以上の人がCDをSACDと云うでしょう」 それで、SACDの方はぼやけているっていうんですね 聴感上情報量が少ない方が情報量が大きく聴こえるんですね 普通、画面を見ているときってある一点だけをみているんですよ、案外・・・ 一点だけを たとえばボーカルの口だけをfixでみている そうするとくっきり見える 写真でいうと画素数が多ければ大きいほど情報量が多くて細かく見えるから一見ボケて見える 情報量が多いってことはウォーリーを探せになってしまう 人がいっぱいいるわけだから・・・ だけど最初から「A」をみたいっていう人にとっては人が少ない方がイイワケ 情報を整理するってこと自体が録音っていうことなんですけどね 映像とかでもすごく面白いのは、そういうマニアの人はアップをみちゃうんだよね たとえばその・・・DVDのね、プレイヤーとか評価するのに解像度、アップのね、例えばニコール・キッドマンの唇の色なんかをみようとするワケ。 アップってことは情報量が少ないってことなんですね 要するにアップにするってことは一定の情報量の中から一部を切り取っているわけですから 自分たちは解像度を見るときはプロジェクターの良さとか、引きの画を見ているワケ どこまで引いて、例えば顔のアップがあってウエストショットがあって全身があってもっと引きがあって カーナビでだんだんにこう・・拡大、縮尺するとどこまでワイドショットになった時に顔が見えるか そこで決めているワケ バストショットで顔が見えるのは当たり前でしょ それが10人100人になってもそのひとりの顔の表情をみようとしたときに見えるかどうか それが解像度なんだよね だけどそういう風に見ないからね・・・ だから音もそういう聴き方をするとSACDとCDの差はもう多分・・・ 一回この味、味の違いをおぼえてしまうと先ず間違えないんだけど、 あんまり普通はそうは思わないみたいね、クッキリ聞こえた方が情報量が多いと思っちゃうんだよね なんていうの、エッジが立つっていうのかな 要するにあの、字幕なんか一番良くわかるんだけど白のところに黒のフチをつけるとクッキリ白が浮き上がるんだよね そういうモデリングっていうか・・・ 一度わかればわかるんだよね。味のちがいみたいなもんだから・・・ *********************************************************************** その日GRFさんの口から酷似する内容を聞き、 当時この説明を聞かされてもピンとこなかったことを思い出されました その後隣の大部屋へ移りいよいよ本命のトロバドールです 実際にみたそれは画像で見るよりコンパクトに感じました しかしそのSPの佇まいは特殊で大変インパクトのあるがゆえ、 いやがおうにもその期待は高まります emmから是枝さんのプリ、パワーアンプを経ての再生でしたが、 ユニコーンと比べスケール感がさらに増しているのが明らかです ここは容量たっぷりのエアボリュームのある部屋ですが全く力不足などは感じられません それよりも余裕さえ感じられる堂々とした演奏です ディースカウ/バレンボイム マーラー作曲リュッケルトの詞による歌曲をリクエスト いつも聴いているあの悲しくさみしい歌が目の前で再現されます ディースカウの声がまろやかにやさしく歌われます ため のにくいバレンボイムのピアノが低い重心でメロディーを奏でます それらが部屋中に音がカタチづくられ目の前に展開される様は感動以外の何物でもありません さらにGRFさんお持ちの同じディースカウで原曲となるオーケストラ版のプレゼントもかけていただきました そのあとはvafanさんのためにとアナログ盤で70年代80年代の歌謡曲です その際和室で聴いたMola MolaをEQとしてさまざまな音色で楽しませてくださいました 更にはデコラ登場です 私は未体験でしたのでそれを伝えたら快く用意してかけてくださいました 最新の装置にも負けず劣らず(?)好勝負だったと思いました デコラで聴くフランク永井は格別です 雰囲気でいえばこちらも十分あり得ます そしてドイツ製の重量級ターンテーブルでフォノイコはMola Mola カートリッジは2タイプのベンツマイクロ さらにイングランド製の名機とオルトフォンの組み合わせ これらの機器で岩崎ひろみ、良美 フランク永井、谷村新司などなど次々と聴かせていただきました とても贅沢な時間ですね 楽しい時間の過ぎるのはあっという間でした このようなスケールで楽しめるのはきっとここだけでしょう 最後に光ケーブルでemmとそのコンバータ、比較対象はMola Molaのコンバータ あまりの変わりようにあれには大変驚きです 終わりにあの展開とはまだまだ先が見えなくなってしまったようでした なんてオーディオは楽しいのでしょう! 今後また新しい世界が生まれましたらお声をかけてください このたびは新年早々貴重な体験をさせていただきありがとうございました vafanさん ご一緒出来て良かったです またお会いしましょう
by pat_mthny7205
| 2017-01-09 23:20
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