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2015年 02月 14日

螺子

先日購入した家具はうまいことCDの背表紙(?)が上に来るように収納でき、
また、良質な木材を使用したアンティークな雰囲気が漂うデザインでとても気に入っています
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それぞれの角は面取りを施してはいますがC面(chamfer)のように直角面に対して45°などの角度をつけた面を入れる様なものではなく角が丸くなっていてとても良い雰囲気を出しています

その家具をみていて気が付いたことが「ねじ」です
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この家具に唯一取り付けられている金具が引き出し部の取っ手です
取り付けられている金具ねじすべてに [-](マイナス)が使用されています

そういえば古い家具に [+](プラス)ねじはすこしちがうように思えます
さてこのねじの意味するものは何なのか調べてみたところ興味深いことがわかりました

もともと世の中のねじは1930年代のアメリカでプラスのねじが考えられるまでマイナスしかなかったようです

マイナスねじは気を付けてまわさないと角をなめてしまったりするので使いづらいものです
そこである人物によりプラスねじが考え出され、
その使いやすさはあっという間に世界中に広まったとのこと

それを知ってから改めてこの家具をみてみるととても80年以上も前の家具とは思えません
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それぞれの角部は使用感を出すためにペーパーをかけて丸みを出しているのでしょう
このマイナスねじはこだわりがあるがゆえに使用されたものですね

この家具を造った職人は全体のフォルムを崩さず見事に時代をも表現させています
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この引き出しの取っ手には収納品の表示をするための隙間があります

このままの状態でも良いですがいつか良い雰囲気の紙を手に入れることが出来た日にはトライしてみましょうか


by pat_mthny7205 | 2015-02-14 16:32 | iroiro | Comments(2)
2015年 02月 08日

我が家の画伯

小学校からのプリントにお宅の子供の作品がギャラリーに展示されますよ的な内容と場所が記載されていました

場所は紅葉坂の県立音楽堂からわきにそれた道の先です

その日は県立音楽堂の駐車場へ車をいれ少し遠回りとなる伊勢山皇大神宮のある山を経由して行きました
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「横浜市民ギャラリー」http://ycag.yafjp.org/がそれです



そこには小・中・高の生徒がそれぞれ設けられたテーマをもとにイメージを膨らませてつくられた絵画や造形などの中から選ばれた作品が展示されていました

早速案内をみて五年生の作品のあるフロアへ

目的の絵画をいち早く見つけたのは本人です

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これを作ったじきは年末だったようで同級生の子供の作品は雪だるまやクリスマスツリーなど冬をイメージした作品が多かった中、
どうすればこのような前衛的なものになるのだろうかと考えました

学校の授業の中でつくられたもので、課題は三色または四色の版画をつくるというシンプルなもの
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時間としては授業時間で六時間を要したそうです

このような作品になった理由を訊いたところどうも好きなアニメーションの中のハナシからきているようで、
地球上に落ちた隕石の影響で破壊されたのちに再生される世界をイメージしたとのこと

タイトルはドヴォルザークの「新世界」からそのまま失敬したそうです

どうして先生はこれを選んだのでしょうか

因みに出展されている中から特に気に入った作品(勝手に)です
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お昼は関内にある鰻屋「わかな」へ行きました
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ここでいつも重ではなく丼ぶりを頼みます

理由は丼ぶりを手に持つこともおいしいからとたくさん口の中に頬張ることもできないほどの熱さですが、
こちらの方がとても美味しく感じるからなのです

こちらへ来るお客さんの殆どが丼ぶりです

そのアツアツの丼ぶりが届いたので先に山椒をわたしました
とても良い香りのする山椒をかけているのを見ているうちにあることに気が付きその手をとめました

なにも知らないときっとご飯が熱いせいで舌をやけどしているのかと勘違いしてしまうくらいなのですが、
実はここの山椒はとても辛く舌やくちびるがびりびりとしびれてしまうのです

辛いのがそれほど得意ではない連れのためにかわいそうなので私のうな丼と交換してあげました

しかし辛いとはいえこの山椒は鰻の味が変わってしまうようなことはありません
いつものように美味しい食事をすることが出来ました

帰宅して暫くして頼んでいた物が宅配便で届けられました
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それは最近収まりきれなくなってきたCDを収納するための家具です

オークションで二点出品されていて先に出されていたのは天板や脚部をはじめキズが目立つもの
もう一つは比較的きれいなものです

キズが多いほうが既に入札されていましたのできっともう一方と比べると安価だろうと思い込み私も参加

寝る前に余裕をもって自動入札金額をいれて就寝
翌朝観てみると500円差で他の方が落としていました

悔しかったですねェ(苦笑)

さてそれではもう一方の方はと確認すると入札者がなく0円のまま
最低落札価格アリとのことも考慮すると更に高そうな印象だったのですが、
諦めずにしかし適当に入札額をいれたら「あなたが最高落札価格者」とのこと

意外とあっさりクリアしてしまったのです

が、しかしこれは先のものより程度が良いのできっと競るだろうと覚悟をし最終日を待ちました
しかし意に反してだれも入らずしかもキズあり品よりも安値で落札
こんなこともあるのだなあ思いと手続きを済ませました

さて玄関まで届いたのは良いのですが材がマホガニーとのことで大変重くとても持てるものではありません

すべての引き出しをはずして軽くしてもまだまだ重く、
それでもなんとか二階へ持ち上げたときはまだ完治していない血管が切れてしまいそうでドキドキしました(苦笑)
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クラシックだけをこれまでのラックからこちらへ移動しましたがまだ余裕はあります

上に載せた真空管ラジオもマッチしてとても気分が良いものです

さてオイルステンを塗り重ねたようにみえるそれは良く見るとネットに載っていた画像の商品とは若干木目が違うようです

しかしものは悪くないというので良しとしましょう

久しぶりに良いものを手に入れました

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最後に美術館から紅葉坂へ向かう帰り道、いつのまにか子供がうしろから撮っていたようです
これは見ようによってはわきを抱えられた病人と云えなくもなさそう・・・

ではありませんかね?


by pat_mthny7205 | 2015-02-08 20:55 | iroiro | Comments(2)
2015年 02月 01日

久かたぶり

ことし初の散髪に出かけてお昼はお気に入りの洋食屋で750円ランチを食しいったん帰宅
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三十分ほど昼寝をしたのち半年前に購入しておいたチケットを持って出かけて行った先は久方ぶりのフィリア・ホールです
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奏者はトロンボーンの清水真由美さん

現在南西ドイツオーケストラの首席奏者

画像などで見る笑顔はそのままで更にコンサートでお会いしたらしぐさがキュートな方でとても好感が持てました
技術的には素晴らしくスライドワークだけではなく音域の離れた音の切り替えの早さと正確さ、
そして音色の使い分けや弱音でのロングトーンなどいちいち目を見張るものがあった

使用している楽器は通常みるトロンボーンより管が長いようです
しらべてみると一般的なトロンボーンはトランペットの -1 octとのことなので同じB♭管ということになりますね
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ゲストとして同じステージで演奏した
トランペット奏者ルカス・ゴットシャルクの楽器はC管なので音色はとても明るく華やかです

同じ曲でもCとB♭でスケールを変えて演奏した場合だれでも違う印象を感じるはずですが、
私のようにB♭管に馴染みがあってもなくても一音下の音色及びスケールには落ち着きと心地良さを感じると思います

ジャズの場合では特にそこが生きてきます

さてコンサートについてはこの楽器がソロパートとしてあまり用いられない楽器ということもあり、
演奏された楽曲のほとんどが最近の前衛的な楽曲かと思いきや、
400年前の後記ルネサンス~初期バロックのころの楽曲を、
トロンボーンの前進ともいえる「サックバット」という楽器で演奏もしてくれました
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まずその小さいベルに目が行きますが音色は良く耳にするTrbのそれで、
スライドも長いところから音域も特に極端に下が出ないなどということは気になりませんでした

アンコールではバストランペットと思われるバルブ楽器に持ち替えての演奏もありました
「サックバット」の時の楽器の説明と違いこちらについては特に彼女のコメントはありませんでしたが、
良くTrb奏者が演奏する楽器の様です

バルブに変わっての演奏もとてもスムーズでしたが、
さすがに早いパッセージの部分ではストロークの長い(笑)バルブを押さえるのは大変そうでした
(B♭、C管よりもストロークは長いと思います 多分)

さて、その他は先に述べた最近の作曲家によるアヴァンギャルドな楽曲です

ピアノデュオといえる数曲はそれでもシェーンベルクなどとは違いとても難解というほどではありません

それぞれの楽器の音が複雑に絡み合う様ではなく、
また不協和音には違いないがピアノとの音域が離れた音のアンサンブルのせいか違和感を覚えてしまうことはなくとても入り込みやすかったという印象が残っています

Trbという楽器の特徴を良く知っているかのようでもある良く出来た作品で、
朗々と歌うそのさまはまるで生き生きとしたひとつの生物のようであり、
そこに命を吹き込むことができるのは選ばれた人間だけが出来ることなのは間違いのないことと云えるでしょう

さて、このコンサートはさきほど述べたようにご本人の演奏する楽曲が前衛的ということから、
途中 Trp と P 、そしてピアニスト フランソワ・キリアン(リスト、ショパン、ベートーヴェンほか数々の楽曲をレパートリーに持つ1962年!?生まれのフランスのピアニスト)のピアノ・ソナタといった、
ところどころで肩の力を解すまたはオーディエンスのリラックスできるともいえる楽曲も取り混ぜた(彼女の)気遣いが窺えた

正直その効果はあり、そして私自信も感じられたと云えます

暖かなTrbの音色で奏でられた、しかし緊張感をもって挑む奏者の気持ちが伝わってくる演奏

オクターブ違うブラスのとてもシャープな音で繰り返されるタンギングとハイトーンがとても気持ちの良い楽曲

そして古楽曲色が満載のビブラートのないヴァイオリンとサックバット、そしてオルガンのアンサンブル
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更に会場を和ませる愛嬌ある表情とエレガントな演奏を聴かせたピアニスト フランソワのソロ

中でもプーランク:インプロビゼーションNo.15「エディット・ピアフを讃えて」は、
一瞬にして会場の空気が変わったのが手にとるようにはっきりとわかったほどです

そしてなんといっても世界初演、石川千晶作曲(2014年 委嘱)の「シュピールロイメ」
清水真由美が「私だけが演奏できるトロンボーン作品が欲しかった」という曲

この「シュピールロイメ」とは「遊びの空間」という意味
三楽章からなる楽曲で作曲者がトロンボーンという枠を越えて、奏者の表現力を余すところなく引き出そうとした作品です

秀逸なのは清水真由美のタップ!
彼女の母から「あんた踊りくらいしたらどうなの?」といわれてチャレンジしたほど(笑)のウデマエ

トロンボーンを両手で抱えリズミカルにそして笑顔まじりに楽しげに繰り広げられるタップは見応え十分!!!

時折トロンボーンを吹きながらのタップを観たときは、
すべての音楽家、芸術に対してのイノベーション(技術面だけの意味ではない)ではないかとさえも感じた程です

彼女はこの日に自分がどれほどのことをしたのか(聴衆に対する影響を与えたか)分かっているのか否かは知りませんが、
少なくとも私がこの初演にまえから2列目の真ん中から一つとなりの席に居たことにいまでも幸せを感じていることは事実です

ドイツで数々のオーケストラや有名なアルバム(小澤征爾さん復活ニューヨークライブ サイトウキネンオーケストラの一員として参加)に参加し、
女性として初の首席トロンボーン奏者という素晴らしい才能の持ち主(努力家でもあるのでしょう)

今後一層のご活躍を期待しています


by pat_mthny7205 | 2015-02-01 22:49 | concert | Comments(0)