2016年 07月 31日
暫く遠ざかっていたアナログ盤の演奏に昨年から改めてチャレンジしましたが、 この夏にナントカ間に合わせることができたようです 夏に間に合わせる(?)という言葉の意味はある盤のことを考えていたからなのです 音楽はその内容もいろいろありますがなかでも季節を取り入れた曲は多くあります ジャズもまた同じようにカラフルな季節を背景にしたモノクロームな歌詞がシンプルなメロディーで歌われ、 さまざまな楽曲が私たちを楽しませてくれているように思えます ジャズと云えばイメージは夏 夏のジャズと云えばやはり暑さをイメージさせてほしいものです 例えばこれ マイルスの "We Want Miles" しょっぱなから変化球ですがマイルスバンド'81のボストン(6月)、ニューヨーク(7月)そして東京新宿西口広場(10月)からのライブ音源です マーカス・ミラーの真っ黒いベース、そして極太音のマイク・スターンのギターなどで支えられた緊張感のたっぷりさ加減が伝わってくるこのアルバムは、 暑い野外ライブで自分も熱くなっていた20代のころの気持ちにさせてくれる気持ちの良さがうけてます そして同じトランペットで私にとって外してはいけないのがチェットです これまで幾度かピックアップした彼の最高傑作として疑わない曲 "Everything Happens to Me" トミー・ドーシー楽団のピアニストが作って、当時専属だったシナトラが歌った曲 これは夏に限らずいつの季節にも合いますが何かにつけて紹介したい最高の楽曲ってことで勘弁してください そんな私の中で最高の夏ジャズと云えばこれ☞ ゛The Summer Knows / THE TRIP ” alto sax:Art Pepper piano:George Cables bass:David Williams drums:Elvin Jones *September 15&16,1976 at Contemporary's Studio in Los Angeles はじめてこの曲に出会ったのはかれこれ30年以上前のとっても若かった少年(?)時代 すでにチェットの魅力にとりつかれひたすらアンニュイな世界(笑顔)に浸っていたとき ジャズとはこういうもんだ的なとこがあった頑固な私が素直にまいった曲です 夏の午後の浜辺、つよい日差しの場所とは対照的な日陰の蒸し暑い中にいる自分、 過去を思い出しているとも思い出さないともどちらとも云えない心情、おとなのつよさとよわさ などなど 当時これを聴いて更にがっくりとうなだれてしまったことは想像に難くありません きょうの天気のようにそれこそうなだれるような暑さの日にはとても合います 炎天下の昼も、蒸し暑い夜も・・・ ところでこの楽曲は「思い出の夏」[ 原題 Summer of '42 ]という映画の音楽です 作曲は云わずと知れたミシェル・ルグラン 清い恋物語とは反対(でもないか?)の未亡人と10代の少年とのいけないお話しです 確かに少年期は年上の女性に憧れるものです 同い年の女子にはないもの、いやそれ以外の少年の思いを満たすすべてを持っている(と思っていた)とても危険な存在だったように思います あとになってこんな考えを持っていたのは自分だけだったのかと気になりましたが、 私に限らず何を見ても誰に聞いても少なからずそういった部分があったようで少し安心しています それこそ数日間だけと僅かな時間を過ごし、 その中で何か共有したりする秘密などがあったりするとそれこそそこに何かが芽生えたりしてしまいます 10代の少年はほんと単純でかわいいものです いろいろな場面で昔の自分を思い出しながら息子と会話をするとなんとはなく理解することが出来たりするのは、 いまも昔も違うようであんまし変わっていないってことなんでしょう いまでは名前すら思い出さない、というか自分の記憶からも消えてなくなってしまったような人々 それは相手から見れば私もそのうちのひとりなのでしょうけれど そういえばあんな人がいたっけなぁなんて人はまだ逢おうと思えば会えるひとで良い方です それ以外の人はすれ違ってもきっと気が付かないんでしょうから なんてぼそぼそと何やら文字にしているうちにそとは薄暗くなってきました 8ビート、16ビートは昼限定 バラードは昼夜限らずです ここから先はちょっとレア盤なこれ なんだかんだと結局チェットなんです
by pat_mthny7205
| 2016-07-31 19:17
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