2018年 08月 13日
![]() その日ははじめから片側がなりません。 さらにその原因を探っていると今度は手順をミスって結果ついに両方そろってアウトになりました。 このミスはここ最近の暑さから来たものなのかはまたま暫くご無沙汰だったからなのか不明ですが、 それにしてもこれからゆっくり音楽でもという矢先にこれでは堪りません。 さて修理となると外に出さなければいけません。 そういえば以前ハーマンに古いドライバーのメンテのため連絡した際、取り扱っていないとの理由から断られたことがありました。 ふとそれを思い出し前もってホームページからアフターサービス対象部品を確認したところありがたいことに記載されていました。 早速メールで依頼です。 工場は神奈川県綾瀬市にあります。 当該品を届ける方法は送付でも持ち込みでも可とのことでしたが、 それほど遠くなくまた興味もあったので持ち込みにしました。 こちらの会社はとある工業団地のなかにありま すが、 プレス部品や鋳造工場のある周りに比べとても静かで営業中か否かわかり辛い雰囲気です。 先代がサービスを終えたのを聞きさみしい思いが多少ありましたが、 そんな心情も吹きとぶほどに二代目は愛嬌があってよいですね。 ところでこのわんこは学習能力があるようです。 通常わんこは甘やかせられて育つとわがままになります。(人間もか !?) 果たしてAIにそれはあるのか? この場所のように不特定多数のひとと接触者していると、そうでない場合に比べまだニュートラルな反応(?)なのでしょう。 さてどこまで考えられているのか。 このaiboは玩具としてつくられていますが癖のある性格を学習してもその結果人間に害を与えるところには至らないと思われるため、意外とprgされているかもしれないと思います。 もしすごくわがままな性格になったとしてもそれは飼い主の問題にしかならないという、 いわば一種の さてこちらも気になりますが修理も大事です。 当日はこちちらからの状態説明だけでそれ以外殆ど何もありませんでした。 修理完了までの手続きの流れは、 ①当該品の状態を確認し見積もり額を算出 ②見積書をファクシミリまたは郵送 ③内容を確認後修理可否を回答(ファクシミリまたは郵送) ④書類を受領、確認後作業着手 ⑤修理完了報告後商品発送または引き取りの前に料金を払う ⑥入金確認後発送または引き渡し ということになります。 ここで気になるのが書類のやり取りがファクシミリか郵送ということ。 取引の始まりはメールだったのになぜでしょう。 今どきメールが証拠にならないわけでもありませんし・・・ ただ担当して頂いた方のおかげで終始円滑なやり取りができたことはとてもありがたく思います。 依頼品のときと同じく完成品も引き取りに行ったのですがその際驚く話しを聞かされました。 この両方のユニットはシリアルNo.はさほど離れていませんがマグネットが前期と後期とに仕様が別れているそうです。 (あとでわかったことでシリアルNo.のシールは日本でつけられているだけ) 見た目は前期マグネットの周りに黒色アルマイト塗装が施された化粧リング(もちろんアルミ)が確認できますが、 後期はマグネット(鉄)むき出しでしかも塗装なしです。 そのため後期方は外径に錆が浮いていたそうです。 あくまでもJBLは往々にしてマイナーチェンジからのコストダウンが著しく、 安価な相当品であれば何でもアリのように見受けられます。 クルマはマイナーチェンジ後に買うべし、に対しオーディオは初期型を買うべしなんですね。 肝心な音はどうなのか? 435Beの再生周波数帯域は500Hz~15,000Hz。(推奨クロス800Hz) 2,000Hzから上の帯域は左右ともにバランスが良いですがそれ以下がみごとにアンバランス。 これは明らかにマグネットの違いと思われますが左右で勢いが全く違います。 ホーン無し聴いてもはっきりわかります。 ところで今回のそもそもの不良原因は断線だったのですがそれに加えダイアフラムも交換をしました。 ![]() そこまできたらマグネットもペアで揃えたかったのですが、 サービス担当の方からその提案がありませんでした。 理由は明らかでサポートのためのサービスパーツは現在製作されているモノのため、 このパーツは後期仕様でしかストックされていないからです。 これは残念で仕方ありません。 さて家に持ち帰りセットします。 今回仕様の違いが発覚したことから修理前のバランスのとりにくさの原因がそこにあったということが判明しました。 それに加え引き取り時修理担当にセットしていただき聴いた感じでは方側の能力が明らかだったので、 今回は聴いているジャンルを考え左:初期/右:後期とする配置に決めました。 ただそれぞれのドライバー特性をそのままに配置をしたのでは本来残されている音源がおかしなことになります。 また、D-EQやD‐DVでバランスを調整しようとするとそれはつくられた音になってしまいます。 最終的にはいちばんシンプルな方法としてプリでバランスの調整をしました。 出てくる音はセンター調整をしていただいたおかげで以前よりもずっとはっきりとしてまとまった再生音になりました。 ![]() ▲
by pat_mthny7205
| 2018-08-13 21:30
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2017年 11月 26日
ドライバー換装のためのアダプターの製作に当たりポンチ絵を作成しました 現物を測定しながらラフを作りパワポで成書します 発注しておいた材料を納入するついでに作業者と打ち合わせ 注記にもある通り注意点はドライバー側、ホーン側それぞれの内径に大きな面取りは入れないことです 通常は最大径との距離がある内径にはC0.5とか1.0程度の面取りは入れますが、 ドライバーからホーンへ続くトンネル内部を音がスムーズに通過できるようにしたかったのです このドライバーは内径が1.5inchと中途半端な寸法のためメーカーでもアダプターを用意していたようです 各部の寸法はわかりませんが画像を確認する限り面取りがあるようですし、 何しろ見てくれが“良くないのでこれにお金を出す気にはなれません 待つこと約一週間 けっこうはやく形になりました 翌日の休日には取り付け作業に入ります 前もって準備しておいたボルトとワッシャーで組みはじめましたが、 設計ミスはなくすんなり組み終えました のちに改善のため調整をいれる必要がありますが、 しかしどうみてもメーカー品よりこちらの方が見た目が上ですね 加工時間を訊いたらprg作成+段取り+加工(旋盤とフライス)で10時間 切削量が多く硬い材質なので結構かかりました チャージ(時間単価)はご想像にお任せします このアルバムはそもそもの録音からしてそうなのかもしれませんが、 細かいとか繊細とかいうような音が入っている印象はありません ブレンデルの演奏そのものが素晴らしく選曲も気に入っているのですが、 その愛聴盤をこの435Beは飛びぬけて細やかな表現で鳴らしてくれました この辺りがプロ向けとコンシューマー向けの違いなのでしょう ブレンデルの伴奏でディーズカウのシューマン歌曲がありますがそれに可なり近づいた感じがあります ![]() ![]() ![]() #9:LONG LIFE 続けて3枚聴きましたがこれら作品共通のデジタル音はとてもうまく再生されます ただ4250jと比べ上の帯域が5,000Hzほど低い435Beですが華やかさがあるので高域が要調整です 評価としてはどこがどう変わったというよりも感覚的に上手なバランスの取れ具合で鳴るようになりました わたしの課題はホーンSPを使って強調されない自然な音楽をいかに鳴らすかということです ただポン置きではホーンが強調されるそのままの音になってしまい、 せいぜい良くてジャズを聴く程度のオーディオどまりです ジャズだけではだめなのです クラシックも同じセッティングで鳴らせなければ意味がありません ぞくぞくする音で音楽が楽しめるようになること 臨場感満載の音楽がまさにそれです 全体的な片づけとやりたいことは色々です 年内にクリアしそうにはありませんが少なからず退屈にはならないで済みそうです ▲
by pat_mthny7205
| 2017-11-26 18:19
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2017年 11月 19日
高音ドライバーが1inchから2inchに代わってから数年 この1inch(25.4㍉)というわずかな違いが大きな音の差となって表れたのですが、 それに気が付くことが出来たのはやはり1inchをならした期間があったからこそ 使用していたのはJBL2450J 4inch のダイヤフラムから放たれた音は独自のフェイズプラグを通過し半分の2inchへ 外観こそプロ仕様らしい(?)造りにではあるけれども音は中々のもの 当然イコライジングをしてあげる必要はありますが、 ワンサイズ(inch)小さいドライバーでは決して出せないパワフルさと細やかさの再生が可能です まさにこのドライバーを導入したからこそ自分の中で一段上に上がることが出来たのです そんな満足していたはずの再生音にさらなる改善の可能性を感じ始めたきっかけは、 数か月まえにハードディスクにあるハイレゾ音源を久しぶりに聴いたことです 通常きくCDの再生音と比べ確実にその上を行く質の音です まるで修復作業を施された絵画にあるような軽やかさと鮮やかさに加えリアリティーが感じられます CDの再生音をこの位置に持ってこれないものか? 肝心な自分ですがソーズやソフトの違いによる音の感じ方に違いが出なくなっているため、 次のステップとしてユニットのグレード(質)を上げその先につながる道をつくることにしました 「ゴローさんとの音の差はユニットのグレードの差」 このひと言からもう何年経ったでしょう アプローチの違いはありますが時間はかかっても一歩ずつ前進です 2450J 435Be ネオジウムマグネット ネオジウムマグネット コヒーレントウェイブ構造フェイズプラグ チタン製ダイアフラム 鍛造ピュア・ベリリウム製ダイアフラム インピーダンス16Ω インピーダンス 6Ω 再生周波数帯域 500Hz~2kHz 500Hz~1.5kHz クロス 500Hz 800Hz φ168×142 φ108×91 4.8㎏ 1.4㎏ 左が従来のユニットで右が新規導入ユニットです スロート径は左の2inchに対し右が1.5inch ダイアフラムもチタンからベリリウム このベリリウムは打楽器やトライアングルにも使用されている銅の一種 音に関しては最適な材質のようです さらに成形方法が鍛造のようなので型精度にも興味があります 上記にもあるようにスロート径がこれまでのものより小さくなっており、 更に今使用しているホーン2380Aとはボルト締結のPCDも違います これら二つの問題はワンオフのアダプター製作でクリアです 過去にアルテック511Bとインチネジのドライバーユニットを組むのにアダプターを造りましたが、 当時は費用と使い勝手が先行したのと知識不足から材質はアルミでした 今回は共振を考慮しSUS304をチョイス その比重はA5052 2.68 に対し 役3倍の 7.93 ※因みにベリリウム 8.41 チタン 4.5 またSUS303に対し耐食性も良く、硬度が高いので当然旋削による仕上がりが違いますね 図面を描くに当たりネジ穴のPCDは磁力が強いためデジタルノギスでは測れませんので、 子供の竹製物差しを借りました ネジ径及びピッチは435Be側(M7)のフランジ穴をφ8、 ホーン側ネジはM6でタップ加工の使用です 完成品はこれです さてドライバー、アダプター、ホーンは無事組み付けられるのでしょうか? また先日アナログプレイヤーのプーリーも完成しました こちらの調整も楽しみです ▲
by pat_mthny7205
| 2017-11-19 19:06
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2017年 09月 25日
気になっていた2450のノイズを先日いらした横浜のvafanさんからも指摘され、 面倒くさがりの私もいよいよ重い腰をあげる(遅すぎ?)時がやってきました 思い起こせばこれに気が付いたのはやく一年半ほどまえのこと その時もしばらくしてから裏のカバーを外し過酷な日本の気候に負けたスポンジを交換する対策をしました その後はノイズに気が付かなかったのでてっきり原因がこのスポンジの破片だと思っていたのですが、 ほどなくしてまた発生するようになったのでした CDで確認すると歪む音は常に同じ箇所(ディスプレイのカウンター)です 他の音程では歪まず限定のようです さて、はなから修理に出すつもりでいたこの症状 もちろん行き先はハーマン・インターナショナルです ホームページにある修理依頼に簡単な説明いれてメール送信しました 翌日昼には返信が入ります さすがだな(ナニが?)と思いながら文章を読むとそこには予想外の内容がありました (以下全文) ◆◆◆◆◆ ◆◆◆◆◆ ◆◆◆◆◆ ◆◆◆◆◆ ◆◆◆◆◆ ◆◆◆◆◆ ◆◆◆◆◆ ◆◆◆◆◆ お問い合わせ頂き、誠にありがとうございます。 ハーマンインターナショナルコールセンターです。 お問い合わせ頂きました2450Jの修理でございますが、 症状から原因を予想しますと、経年劣化による磁気回路の腐食(赤錆)が ボイスコイルに干渉し、ダイヤフラムの正常な動作を阻害していると思われます。 修理する場合、磁気回路を分解し、腐食部を完全除去、磁気ギャップを規格内に調整し、 新しいダイヤフラムを挿入する具合になります。 ただ、補修部品の供給が終了しておりまして修理不可となっております。 折角のお問い合わせにも関わらず、 ご希望に沿える回答とならず、申し訳ございません。 何卒宜しくお願い致します。 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■ ハーマンインターナショナル株式会社 コールセンター さてどうしたものかと思案しました ハーマン側がいう「補修部品」がダイアフラムだけを指すのか否か また、それを入手し送った場合の対応は? 何かしらの手段はあったのでしょうが結局またやり取りするのも面倒に思え断念します やはりここは自分で何とかしなければなりません そういえば前回の作業はカバー(裏蓋)を外してのダイアフラム清掃だけで、 フェイズプラグ(イコライザー)まではタッチしていません これはトライするに限ります ということで休日の午後当該品からホーンとカバー、そしてダイアフラムを取り外しました 一見して錆やほこりなどは見当たりません というよりも清掃まえのダイアフラムに比べれば可なりきれいな状態です それでも目的であるフェイズプラグの隙間にエアーを吹き付けます この部分は4inchのダイアフラムから放射された音を圧縮して2inchのスロート送る役目をしています この数ミリの隙間に異物があったとしてなぜ音に歪が出るのかわかりませんが、 この狭い空間にそれ相当の音圧がかかることを考えると精度はキープしておくべきだと感じました 作業終了後ダイアフラムを組み付ける前に各部のチェックです 〇ネジ部 ダイアフラム取り付け枠 ねじ:M3.5×ptc0.6(下径2.85) 意外なのはネジピッチが細目ではなく並目だということです 精密部品の部類と思われるのですがSR(いわゆるプロ用)だからなのでしょうか 民生用が気になります 因みに取り付け枠にあるネジ穴はただのバカ穴です 次にSpcrです この厚さはノギスレベルでt=0.57㍉ プラグ外周の隙間は0.95㍉ その差0.38㍉です そのため実際のガタは0.19となりますが、 それに注意しながら前後左右(x-y)方向に動かしてみてもガタつきはまったく感じません これはかなり優秀です そのため取り付けの際は本体であるプラグ側にしっかりスペーサーをはめ込み、 更にネジの締め付け順やトルクのかけ方に注意をすることでズレの心配はないでしょう 当然ですが回転方向は元の取り付け位置を事前にチェックしておく必要はあります これがわからなくなったらお手上げです 再生に不具合が確認されなかったついでに全体の左右のバランス調整です 今回は各ユニットの帯域内数か所でサイン波を使って調整しました またリスニングポジションも少々不足気味だった低音が耳に届き易い場所を探し前後方向の変更です 楽に耳に入ってくる低音はムリのないストレスが感じられない素直な音です もちろんほかに犠牲になる周波数が出てきますが仕方がありませんね 先日SPケーブルも変更しこれから訪れるオーディオの季節にむけ少しずつ準備が進んでいます 何しろいちばんわかりやすいSPの不具合が解消して良かったの一言です 次はアナログプレイヤーのプーリーです 職人さんを煽ってはよろしくないのでこればかりはじっと待つしかないですね 考えてみれば音の不具合も派手なものではないためもしかしたらそんな程度なのかもしれません ▲
by pat_mthny7205
| 2017-09-25 21:57
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2017年 08月 17日
久しぶりの遠出になりました ここのところこの北の大地ではこの季節三十度超えも珍しくなく、 ぜんぜん”らしくない”のが当たり前になりつつあります 二週間以上まえまではそんな夏がまたくるかと思いきや、 迷走していた台風のせいで一気に想定外の夏になってしまいました 行く前に連絡をとったとき「いちまい上に羽織るものを」と言われた時は大げさに思えたのですが、 実際現地に着くと11月頃の関東といった気温でした 初日はストーブを点けたほどです その気候で唯一良かったことは熱い風呂がとても気持ちよかったこと たいへんありがたくいただきました おかげで肩がこらずに済みました こちらにもどった翌日横浜のvafanさんから連絡が入り、 それから二日後我が家へいらっしゃいました システムについての話の中で面々が変わったことから前回いらしてから五年たっていることに気が付きました Mcintosh、中音用ホーン意外はすべて変わっていたんですね 五年は長い年月です 流す音楽は考えておらず最後までその時の雰囲気で進めました とはいえそのほとんどが最近きいているものが中心なのでうたものが殆どでした ムーア引退コンサートからディースカウのシューベルト 合唱からドレンガルのリカンデルそしてシューベルト エリクソン指揮 リアルグループのスウェーデンの讃美歌 等々 その後はジャズ ピアノトリオを少々とメル・トーメのライブやカーメン・マクレエ そしてポップスをあれこれ と時間をすごしたのちにいよいよ問題のvafanさん持参のソフトを聴きました はじめのチェリビダッケのくるみ割り人形がおわったときvafanさんから「コントラバスが中心から聴こえる」との意見がありました 確認すると確かに右からは聞こえてきません それから何枚かかけましたが気になって仕方がなくなり、 その後最近聴かない自分のオーケストラものCDをかけながらお客さんそっちのけであれこれはじめだしてしまいました これは明らかにおかしいです おそるおそる配線を確認しましたがそこには問題がありません 考えてみれば右にあるものが中心からということはもっと違う部分に原因があると思われます 明日はまた一日家でお留守番です いま考えていることが当たっていればよいのですが結果は如何に・・・ ▲
by pat_mthny7205
| 2017-08-17 22:28
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2017年 08月 10日
以前に比べこのごろは自分の音についてどうのこうのと気にしなくなりました それはたぶん不満があるなしとかではなく基本部分の音が固まってきつつあることが理由といえるでしょう 要するにこのままで良いともいえるある意味幸せな状態なのです そんな日々を過ごしていても音質向上のためのさまざまな情報は気になります 情報とはもちろんいまオーディオで主流のデジタルです フォーマットがLPからCDになり、CDから配信へと30年弱で大きな変化を遂げてきましたが、 それでもCDというパッケージファイルへの支持は少なくありません その理由の一つに精度の高いデジタル機器の充実があります おかげで何度も聴いていたCDからこれまできいたことがない音が聞こえてくるのです その「音」が交わることで様々な表現が加わり臨場感を味わうことができるようになります 家で聴く音楽がコンサート・ホールに大きく近づいたといえます デジタル機器については以前ブログに「比較的安価だが効果は大きい」と書きました しかし今やそのデジタルも格差が出てきています 実際音を聴いてみるとその差は明らかでそれに伴う価格も最早お安いとは言えません しかしそのおかげで質の良いCDプレイヤーとプリメインとスピーカーというシンプルな構成で素晴らしい音楽が楽しめるようになりました その対極にあるのがうちのシステムということになるでしょう もともとホーン+マルチとはオーディオ全盛のころからあるこだわりと音質向上手段のひとつだったわけで、 いまこれの意味するものを考えるに手間がかかるため一般受けしないのは明らかです こだわりの強いごく一部にだけ支持されている組み合わせになりましょう それはまるでFRスポーツカー好きみたようなものですね しかしそんな車でも進化は続いておりいまでは国産NAでも飛びぬけて速い車はあります そしてそれを選んで乗っているいい年の大人がいます 彼らの気持ちは私が今のシステムを使い続けているのと同じように思えてなりません そんなことで以前は気にならなかったチャンデバとイコライザーのHS-Link接続 ことの始まりはDI2-HS1の存在です もともといまあるDF-35は4ch+DI2-HS1(HS-Link接続用スロット)が増設されていました 当時はHS-Linkを接続する相手がなかったので使用せずにいたのですが、 その状況をブログでみていたゴローさんからアドバイスがありました 「DI2-HS1は発熱量が多いためそれによる誤作動を起こすきっかけになります 使わないのなら外した方が良いですよ」 そのお言葉に従い本体から外したまま年月が経ったのです ふとしたことでそれを思い出したのが先日のこと そうしてやっとDG-48とDF-35をHS-Linkでつなぎました DG-48とDF-35は販売されていた年代が違うため説明書には双方の接続に関しての記事は見当たりません 念のため使用前に気なることすべてメーカーに確認を取ります 内容は上流からDG-48へはアナログでつながっていますが、 DG-48とDF-35をこれまでのように同軸ケーブルで接続している場合サンプリングは88.1kHzまでしか上がりません しかしHS-Linkでつないだ場合は176.4kHzまであがるとの説明でした とのことで比較の内容は同軸とHS-LinkだけではなくHS-Linkの88.1kHzと176.4kHzの三種類です では早速同軸から 確かにこれまで聴いてきた音です 思い返せばここまで来るのに結構回り道をしてきたものです 決してひとりでここまで来れるわけがありません 感謝です 次にHS-Link わずかに音が細かくなります それは決して物足りなさを感じるような線の細さではありません 左手で弾く低音部の早いパッセージで軽やかにそれぞれの音が混濁せずそのままにいます さらに同軸ではわかりにくかったホール感がはっきり伝わってきます それは奥行きがはっきり出てよくわかるようになったのです この様にHS-Linkケーブルにして力強さに不満を感じないのはこのアンプのおかげです Mcintosh C33から変えたの日のことが思い出されます ただ当時と今とではその他の機器の構成や調整具合が違うので今とは聴こえる音が全く違います 音の広がりと繊細な表現力そして力強さは、 このケーブルに換えたことで更にその能力を発揮するようになりました 176.4kHzは背景が別物です 楽曲が前面に出て背景となるそこをとりまくX-Y-Z方向の音が薄かったのが、 主役を邪魔しない絶妙な主張できるようになりました 良い役者の演劇が良い舞台監督の素晴らしい働きによって引き立つのと同じです あきらかにこれまでで最高の音に変化しました 更にクラシックとジャズとで使い分けてきたEQカーブについては、 低音をブースト気味にしているクラシック用でもベース音が軽やかに弾んできこえます しかしまだこの辺はもう少し調整が必要ですが、 これはかねてからの課題であるすべてのジャンルをひとつのEQカーブできくという目標に一歩近づきましたね 来週は一週間お休みです 週の後半はひとり家でゆっくり過ごせます この間でドライバー換装後やっと一段落といえるようにしましょうか ▲
by pat_mthny7205
| 2017-08-10 20:37
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2017年 01月 31日
ほんとうにやっと、という感じです まえにも述べましたが性格が少々変わっているのでブームが過ぎたいまこうして購入しました というのも先日横浜のvafanさん宅訪問時オーディオルームに入った際この曲が流れていたからなのですが、 それがなければいったいいつのことになっていたのやら・・・ さっそくCDを聴いてといきたいところですが平日は何かとまわりが騒がしくゆっくりと音楽に浸ることができません しかもこのような楽曲であればなおさらです ただひとつだけどうしても確認したいことがあったのでCDプレーヤーの電源を入れました 確認内容はSACDの認識をするかどうかです 今使用しているSONY SCD-1でハイブリッドのSACDを認識しない盤があります ハイブリッドならCDで再生すればよいのですがシングルレイヤーはその時点でおしまいになってしまいます 多少の不安感を持ちながらトレイを閉めディスプレイを眺めること十数秒 もともとこの認識の時間が長いので有名なプレイヤーです この時ほど長く感じたことはありませんでした 結果はみごと2枚ともに楽曲表示をしました これでひと安心 週末まで楽しみはとっておきましょう ▲
by pat_mthny7205
| 2017-01-31 22:30
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2017年 01月 09日
思えば最後にお会いしたのは一昨年の春にiさんとともに我が家へいらして以来です GRFさん宅へうかがうのはさらに前でで2013年の8月ですからかれこれ3年以上は経っています あまりにも早い月日の流れにはおどろきます GRFさんといえばこれまでいろいろお世話になっています 私をご自宅へお招きいただきそれまで体験したことのないGRFサウンドを聴かせていただいたことは、 当時の私にとってその後のオーディオ人生に大きい影響がありました 更にGRFさんの実験記事は機器こそ違えども、 方向性という面では私だけではなく世のオーディオを趣味とする多くの方々に正しい道しるべを作っていただきました また、GRFさんのご紹介で知り合うことができた方々 多くの方と接するのはそれほど得意(?)としない私にとってとてもありがたい面々 横浜のvafanさんとiさんとは住まいが近いこともありいまでもおつきあいをさせていただいています 私が以前使用していたマッキンのC33が故障したことをブログから知り、 GRFさんのご厚意でA&Mのプリが我が家に届けられてから早くも4年 当初はC33とのあまりレベルの差に思わず耳を疑ったほどでしたが、 いまではすっかりうちの音を構成するに欠かせない存在となっています これに似たようなことでゴローさんからもブログの内容を拝見していただいた結果、 A/Dコンバータをご用意していただいたこともありました 短い間でしたが小林悟朗さんという人間との接点を得て、 同じホーン使いの大先輩から大事なことを教えていただいたと思っています これらすべてがGRFさんがいらっしゃったからでありいまでも感謝しております そんなGRFさん邸へ訪問する今回の目的はやはりジャーマンフィジックスの未体験ゾーンです このプロジェクトが行われてからというものブログには制作過程やセッティングのご苦労など様々な記事がありましたが、 正直あまりにも自分とはかけ離れた世界なのではと感じ入っていけませんでした しかしいざご連絡をいただいてみるといかない理由が見つからないどころか行くべきではないかと考え直したのです 当日はいったん横浜のvafanさんを迎えに行き、 途中ケーキ屋の激戦区とも言云われているらしい千歳烏山にある本命のお店に行きGRFさんとうちへのおみやげを買いました GRFさん邸へは午前11時到着 お昼にはまだ早いのでそのままおじゃましてユニコーンからご挨拶 Jongen,J:Shimphony Concertante op81 初めて聴く楽曲ですが所謂対位法を駆使したポリフォニー音楽でドビュッシー的な楽曲 まさに今のユニコーンの能力を評価するに適した曲です まず驚いたのが低音 ボリュームは抑え気味のためとても静かに始まりましたが、 低めにも関わらず薄っぺらではないしっかりとした立体的な音が底辺でなっています ここまで低いボリュームでは通常ぼやけたうえに他の楽器の音にうずもれる感のある低音が、 存在を保ちながらここまでしっかりとなるのを聴くのは初めてに近いかも知れません さらに金管楽器、特にTrpの音です 細めで明るい音質でしたがまったくうるさくありません なにしろ他の楽器、オーケストラ全体とのバランスがすこぶるとれています マルチを選択している私としては性格の違うユニットを使い低音から高音まで同じ音質にするのは基本中の基本 このように上から下までしっかりひとつのオケに仕上げるのは楽ではありません ただこの仕上がりは別のところにも要因があるようです 続いてメジューエワのライブ ライブ録音のため演奏以外の雑音も入っていますがよくあるアルバムよりも目立ちます この手のモノ好きにはたまりません そういう私も好きなほうです ここでもピアノの音質がとても良い感じで聴こえます かなりダイナミックな演奏のように感じましたが、 顔つきも変わるときもあるほどの力強い演奏家だとGRFさんから教えていただきました 作品自体は一部気になった箇所がありましたがそれは多分この楽器固有の音のせいだと思われますので、 そこはは購入して確認する必要があります それにしてもCDでこのような演奏を堪能できる要因とはGRFさんのブログに登場している新しいアンプのようです このアンプの説明はGRFさんのブログに詳しい説明があるので省略しますが、 私が記憶している限りで以前聴いたユニコーンの音とは明らかにグレードが上がった音に仕上がっています 深みとスケール感が段違いです 私はこのシステムの音があれば何もいらないとさえ思いました これを聴く限りCDとSACDの音の差はほとんどありません そもそもCDの音が本当は大変良いものでそれだけでも十分な内容なのです それがこのプリ(DAC)のおかげでさらに深みがまして、 先に述べたような静寂の中の弱い低音が底辺に広がる様子を再現できるのです さてCDとSACDの差についてはGRFさん同じ見解を述べていましたが、 ふと前に同じようなことを誰かから教わったような気がしました 少しの間考えていましたが最近の私にしては比較的早く思い出すことができました それはゴローさんの言葉です 家に帰って過去のブログを探したらその時の内容がありましたのでいま一度掲載いたします *********************************************************************** 「CDとSACDを聴き比べると、普通の人(という云い方をしている)の9割以上の人がCDをSACDと云うでしょう」 それで、SACDの方はぼやけているっていうんですね 聴感上情報量が少ない方が情報量が大きく聴こえるんですね 普通、画面を見ているときってある一点だけをみているんですよ、案外・・・ 一点だけを たとえばボーカルの口だけをfixでみている そうするとくっきり見える 写真でいうと画素数が多ければ大きいほど情報量が多くて細かく見えるから一見ボケて見える 情報量が多いってことはウォーリーを探せになってしまう 人がいっぱいいるわけだから・・・ だけど最初から「A」をみたいっていう人にとっては人が少ない方がイイワケ 情報を整理するってこと自体が録音っていうことなんですけどね 映像とかでもすごく面白いのは、そういうマニアの人はアップをみちゃうんだよね たとえばその・・・DVDのね、プレイヤーとか評価するのに解像度、アップのね、例えばニコール・キッドマンの唇の色なんかをみようとするワケ。 アップってことは情報量が少ないってことなんですね 要するにアップにするってことは一定の情報量の中から一部を切り取っているわけですから 自分たちは解像度を見るときはプロジェクターの良さとか、引きの画を見ているワケ どこまで引いて、例えば顔のアップがあってウエストショットがあって全身があってもっと引きがあって カーナビでだんだんにこう・・拡大、縮尺するとどこまでワイドショットになった時に顔が見えるか そこで決めているワケ バストショットで顔が見えるのは当たり前でしょ それが10人100人になってもそのひとりの顔の表情をみようとしたときに見えるかどうか それが解像度なんだよね だけどそういう風に見ないからね・・・ だから音もそういう聴き方をするとSACDとCDの差はもう多分・・・ 一回この味、味の違いをおぼえてしまうと先ず間違えないんだけど、 あんまり普通はそうは思わないみたいね、クッキリ聞こえた方が情報量が多いと思っちゃうんだよね なんていうの、エッジが立つっていうのかな 要するにあの、字幕なんか一番良くわかるんだけど白のところに黒のフチをつけるとクッキリ白が浮き上がるんだよね そういうモデリングっていうか・・・ 一度わかればわかるんだよね。味のちがいみたいなもんだから・・・ *********************************************************************** その日GRFさんの口から酷似する内容を聞き、 当時この説明を聞かされてもピンとこなかったことを思い出されました その後隣の大部屋へ移りいよいよ本命のトロバドールです 実際にみたそれは画像で見るよりコンパクトに感じました しかしそのSPの佇まいは特殊で大変インパクトのあるがゆえ、 いやがおうにもその期待は高まります emmから是枝さんのプリ、パワーアンプを経ての再生でしたが、 ユニコーンと比べスケール感がさらに増しているのが明らかです ここは容量たっぷりのエアボリュームのある部屋ですが全く力不足などは感じられません それよりも余裕さえ感じられる堂々とした演奏です ディースカウ/バレンボイム マーラー作曲リュッケルトの詞による歌曲をリクエスト いつも聴いているあの悲しくさみしい歌が目の前で再現されます ディースカウの声がまろやかにやさしく歌われます ため のにくいバレンボイムのピアノが低い重心でメロディーを奏でます それらが部屋中に音がカタチづくられ目の前に展開される様は感動以外の何物でもありません さらにGRFさんお持ちの同じディースカウで原曲となるオーケストラ版のプレゼントもかけていただきました そのあとはvafanさんのためにとアナログ盤で70年代80年代の歌謡曲です その際和室で聴いたMola MolaをEQとしてさまざまな音色で楽しませてくださいました 更にはデコラ登場です 私は未体験でしたのでそれを伝えたら快く用意してかけてくださいました 最新の装置にも負けず劣らず(?)好勝負だったと思いました デコラで聴くフランク永井は格別です 雰囲気でいえばこちらも十分あり得ます そしてドイツ製の重量級ターンテーブルでフォノイコはMola Mola カートリッジは2タイプのベンツマイクロ さらにイングランド製の名機とオルトフォンの組み合わせ これらの機器で岩崎ひろみ、良美 フランク永井、谷村新司などなど次々と聴かせていただきました とても贅沢な時間ですね 楽しい時間の過ぎるのはあっという間でした このようなスケールで楽しめるのはきっとここだけでしょう 最後に光ケーブルでemmとそのコンバータ、比較対象はMola Molaのコンバータ あまりの変わりようにあれには大変驚きです 終わりにあの展開とはまだまだ先が見えなくなってしまったようでした なんてオーディオは楽しいのでしょう! 今後また新しい世界が生まれましたらお声をかけてください このたびは新年早々貴重な体験をさせていただきありがとうございました vafanさん ご一緒出来て良かったです またお会いしましょう ▲
by pat_mthny7205
| 2017-01-09 23:20
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2016年 12月 10日
横浜のvafanさんはわが家から車で30分程度走ったところでとても近くです しかし近いからといっても最後にあってから約一年半くらいは経っているでしょうか vafanさんは彼のブログを見てもわかるようにとてもお忙しい日々を過ごされていますが、 出かけた先でもオーディオのお仲間宅へはできる限り訪問していてその数は多数あります 訪問時のブログをみるとシステム構成の説明はとても詳しく記載され、 また、肝心な音の感想はやさしい文句で綴られていてvafanさんのお人柄がうかがえます とそんなvafanさんのところへ久しぶりに訪問と相成りましたが、 その日は朝からとても良い天気で車の中は窓を開けないと暑さを感じるくらいでした そのせいもあり行き先と同じ方向にある有名な遊園地(?)へ行く人が多いためか、 途中から車がなかなか前へ進まなくなりました そのまま渋滞にはまって進んでいては到着がいつになるかわかりません そのあたりの道はあまり詳しくありませんがナビもあることだしと脇道へ逃げることにしました わからないなりに走っているうち見慣れた通りに入ったようですが最後の曲がるところでしくじりました そのあとも違う道を曲がってしまいましたが約束の11時に遅れること数分でやっとvafan邸へ到着 考えてみれば一度でおぼえられる場所とそうでない場所の違いはなんなのか? それはきっと住宅街かそうでないかによるのではないかと思いました 住宅街といっても規模の大きいところになりますがそんな方たくさんいるんじゃないか知らん と家におじゃまする前にそのまま車で数分の焼きそば屋へ 訊くところによると九州にあるお店(チェーン店)のようですが九州以外では名古屋、滋賀、京都そして神奈川だけのようです 神奈川は横浜のこの場所だけでそれが以前からあったということになにか面白さを感じました さて肝心の焼きそばですがこちらで食するものよりはアッサリ気味の味です 絡んでいる油が少々気になりましたが胸焼けなどは起こさず心配には及びませんでした 味もおいしくあっという間に食べてしまいましたので比較的早くvafan邸へ乗り込みます 部屋へ案内されたらspからはいつものようにかすかに音楽流れています その時一瞬で全神経がその音と音楽に向けられました 初めて聴く楽曲なのですがその演奏は今までに聴いたことがないほど洗練された音に感じ、 良い意味で時間が経ってもその静寂の中で旋律を奏でるヴァイオリンの音に耳が慣れてくれません いまこれが流れているということは本日のメニューに入っていない可能性があるためさっそく楽曲名を尋ねました これがあの有名なアルバムだったとは考えてもみませんでした オーディオを趣味としているものがネットを検索すれば知らない者はいないといえるだろうこの作品 世間で騒がれているところにはのらないという私のこの曲がった性格 ただしそれはその時の気分によるところも大きいので人からは良く面倒だと云われます この辺は二面性のある血液型から来るものなのでしょうか いずれにせよここで私のあまのじゃく的な性格が裏目に出てしまったということです ただその音源を余すところなく正確に空間に広げてくれたvafanさんのシステムがなければ、 私もそのような感じかたはできなかったでしょう 初めて出会う作品の評価はそれを聴くシステムによって全く違うものになります この日まで聴かなかったのも意味があったのでしょうか vafanさんにはあらためて感謝ですね とここでvafanさんより前回訪問時から変更された部分の説明を受けます ○SPと視聴位置(X-Y)ピッチ ○SP下のボード⇒インシュレーターによる3点支持 ○ラック追加とそれに伴うレイアウト ○拡散ボードの追加とSP背面への位置変更 ○電源の改善 大まかな内容です ・率直な感想は低音が大分抑えられた ・中音が補強された ・決してきらきらしすぎず繊細さが増した ・そして何しろノイズが少ない これら音の変化は相乗効果になるのでしょう どの変化点が大きく音にあらわれたのかはわかりませんが、 すべての音にまつわる関連性のクリアランスが合ったからに違いありません また、このような音を出すアンプの能力の高さは機種選びの重要さを改めて感じさせてくれました 先に述べたように広範囲なオーディオ行脚(仕事も)をするvafanさんが、 きっと自宅に帰りこの音を聴いて癒されているのだろうことは想像に難くありません これからもvafanさんのフィルターを通したブログを数多く更新していただくことを願います 12月10日、またひとつ歳を取りました 家にある暦にこのようなことが記されています 「ただ過ぎに過ぐるもの 帆かけたる船 人の齢 春夏秋冬」 清少納言/枕草子 まさに私に向けられたことばであり 季節が移り替わることが何も特別なことではなく 歳をとることは時が過ぎることと同じ価値なのです 若いころとは違いこの冷たい空気にかこまれる季節を好むようになりました みなさんお風邪などひかないように・・・
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by pat_mthny7205
| 2016-12-10 13:35
| audio
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2016年 12月 09日
すこし時間をあけて聴いた感想・・・というか今いちどあらためてになります どうしても換装したては耳が馴染まない、そして気持ちは前向きになってしまっているというように冷静な気持ちでは聴いていません カレーは一晩おいたほうが美味しいといいますがあいにくオーディオは置いといても音はかわりません 一つだけ云えるのは電源を入れてすぐの状態でもやはり違いがあったということ さてそれではどう変わったのか探ってみます 表現としては音に「コントラストがついた」いや「深みが増した」か? これまでと違い中音から中低音の範囲だけを単体ドライバーでカバーするようになったので、 高音ドライバーと低音のウーファーを無理につないでいる不自然さから解放されました おかげで楽器の音色が下から上まで変わらずに鳴ってくれます オーディオでピアノの生音に近い音を出すには苦労します 弱音は特にそうです 平べったいただの音で全然面白みがありません そうリアルさに欠けているのです これはドライバー自体パワーがないからと考えます どうあがいても実力以上は不可能 まさに660ccの車でアウトバーンは走れません それがにわかに音にカタチがついているのがわかるようになったのです 弱音でも弦(ピアノ)の鳴り、音がわかります いままでのドライバーと比較し磁力は四割増し それを狭い帯域の100Hzから4,000Hzでカバーするためのモノだから数値上だけでも頼もしいです ただそれは1,400ccのダウンサイジングではなく、 昔風の排気量が増したところから得られた余裕ではあるけれど、 さほどEQ調整していない時点で音に差があるとやる気スイッチがはいります 注意が必要なのはAccuphase DG-48のメモリーに入っているカーブは使用しないことです なぜなら換装したドライバーにはじめから色をつけてしまったら素の音がわからないからです そこで一度カーブをフラットにしてみます その音は案外聞ける雰囲気の鳴り方です ここでやっとフラットから全体の能力を引き出すための調整に移ります 先ず倍音まで届かない帯域(100Hz以上200Hz未満のような幅)をいくつものクラスターに分けて上げ下げをし、 実際に耳に入ってくる音を聴いて調整していきます 手始めに最低音を 0(ゼロ)㏈より上げると低音が弱くなり、 その逆で下げると低音が豊かになるといったことを確認しながら場所を決めてひとつひとつつぶしていく それを最高音まで繰り返したら今いちど低音から微調整をしなおします そんなことをして自分の耳で聞きながら合わせた音はどんなものか オーケストラ、オルガン、合唱で聴いた感想は オーケストラ:全体的に薄い 音に豊かさがない オルガン:良いと云えばよいがオルガン独特の低音の迫力というか波が押し寄せてくる気配がない 合唱:低音と中低音が被っておらず、バリトンの声がはっきり聞こえさらにバランスが良い 嫌みがない と以上のような結果になりました その結果を見て動かしている帯域のかたまりを改めて考え直し再調整です そもそも今回動かしたひとつひとつの帯域は自分の耳で聞いて判別がつく最少限の幅です ここをいい加減ではなく周波数の関係を考慮してまたやり直しましょう 以前ゴローさんが云っていた「音は論理的なんです」という言葉 思い出します ところで合唱だけとはいえ今まで主に使っていたメモリー内のカーブよりもよく聞こえるということはひとつの収穫です 最近感じることはジャンルごとのEQカーブはやはり不要なのだろうということ これまでの外側からではなくすこしだけ内側から覗いて見られるようになった気がします これがうまくいかないうちはBWV1001-1006はまだ先かな・・・ ▲
by pat_mthny7205
| 2016-12-09 22:21
| audio
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