1 2016年 05月 17日
FR-7fの状態が芳しくなく思えたことをiさんに伝えたところ 知人の方をご紹介していただけるとのことで先日のある晴れた休日に横須賀出かけました 伺った先はiさん所有カートリッジのメンテナンス依頼先hさん邸 四年前に建て替えられたというお宅へ伺ったのはお昼前ころでした iさんも初めての訪問となるオーディオルームへ通されたとたんそれまで緊張していた顔に思わず笑顔がほころびました 出迎えてくれた蓄音機の特大ホーン モニターシルバー搭載TANNOYのコーナーヨーク そして正面に鎮座するのは二段にスタックされたメインSPのQUAD ESL-57等々・・・ また両サイドには貴重なアナログ盤の面々 その中からJATPの古いボックスを見つけ更に年代の違うJATPボックスも棚のあちらこちらに確認されます なかにはSP盤ボックスもあり中を見させていただきました それはパーカー在籍時もの となると私の生まれたころの年代になります それにしてはとても状態が良い はじめにEMT930で二枚ほどかけていただきましたが、 その後のショルティ/LSOによる古い盤のマーラー3番がとても自分の中に響きました なんというか樹木で表現すると心躍る桜でもなく新緑が目立つ若木の鮮やかな姿でもない それは数百年もそこに立ち落ち着いた味のある古木 そんなしっかりとして明確であり、また一段沈み込んだような安定感のある再生音がQUADから放たれたのには可なりショックをうけました 聞くところによると古くはこのSPでは低音が出ないと云われ2段、3段とスタックする人もいたとの しかしこの2段から聞こえてくるのは贅肉をそぎ落とした迫力のある低音たっぷりの再生音です これにはとても参りました と次の瞬間またもやいけないことを考えてしまいハタと我に返ったりもしました(苦笑) この音はいまでもしっかりと残っています この時聴いた音はいったい何だったのか? それを検収する必要があります 主な要因としてhさん曰くプレーヤーからSPまですべてバランスがとれているからのようですがそれはごもっとも この音が自分のシステムでどの程度まで再現できるのか もちろん比較するまでもなく我が家とは全く構成が違うのではなから無理なことになるのかもしれません でもカラーリング、音色という部分で今よりも違づけられたならばと願います やらないままでは気持ちに諦めが付きません それほど強烈だったということなのです ということでまずは盤を探すことから始めようと思います あくまでも確認作業なので必ずしもアナログ盤でなくともよいかもしれませんが、 演奏自体が結構気に入り(再生音のせいもあるでしょう)ましたので良いLPがあったら即買いですね ところで我が家のアナログは最近ぐっと現実的になりました というのはこの衝撃的な出来事を経験させていただいたhさんからアナログ再生のためのいろはを丁寧に教えてもらい、 帰宅後早速ノイズ問題を含む対策のあれこれを実施したからでした その結果80Hzにややノイズが残るものの点数をつけるとすると70点越えくらいに良くなりました この得点の根拠は全くありませんがそれにはiさんからのご協力もあったことも付け加えなければなりません その日調子が良くないとはいえFR-7fを預けたのだからとFR-7と7fをお貸しいただきました この喜びも調整に力が入った要因なのは間違いありません そういえば7fを選んだわけは前のブログに載せましたが、 FR-7も結構良い音で鳴ってくれるんですよね こちらも手元に置きたくなってしまったのは誤算でした・・・ ▲
by pat_mthny7205
| 2016-05-17 23:29
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2016年 05月 04日
最近は暇があればアナログの調整に明け暮れていますがなかなか大変なものだと今更ながら身に沁みています 先日iさん宅へお邪魔した際、私のカートリッジ探しのお手伝いと称してお手持ちのカートリッジを替えてそれぞれの音の違いをおきかせ頂きました シャープかウォームか、濃いか薄い(?)かなどは一聴してわかりましたが、 ただそれ以上の違いというか自分が欲しているほどのものを捕らえることができませんでした まあその欲しているものというものもはっきりしているわけではありませんでした きっと音として目の前に表れてきて初めて「ああこれなんだ!」 そんな感じだと想像しています そしていよいよこの連休にカートリッジが届きました ところで話は戻りますがiさん宅でFR-7と7fを聴いた時はウォームな7のほうが好みでした しかしいざ導入を考えた際その結果はiさんのシステムだったからではないかと考えたのです iさんのアンプはチューブですが世間でイメージする音ではなく真空管の可能性を引き出したとても現代的ともいえるシャープめな音 そこにモニターレッドのR-GRFなので細部の音まで再現するとても洗練された音です いっぽううちの音のイメージは角のないというかC面取り、いやコーナーRが周りを占めているような雰囲気の音です そこに更にウォームさを追加するよりシャープさを加えた方がきっと良い結果がでるだろうとの結論です その結果手元あるのはFR-7fです せっかくなのでこれまで使用していたカートリッジとの比較をしてみようと考えました 使用していたカートリッジは、 MC : DENON DL-103 / SONY XL-MC3SL MM : XL45Ⅱ といった面々 やはり同じMCによる試聴が適当なのでDL-103とXL-MC3SLをそれぞれ起用 まずはDL-103から 全帯域を聴いた所感では音が霞んで見えて(良く見えない?)しまうイメージです アコースティック、そしてホールの響きが重要と考えるクラシック音楽の再生は音が滲んでしまっては台無しです それと同時に低域の再生についても重要です せめて霞み具合が弱ければ低音部も改善されて聴こえることでしょう しかしあくまでもこれらの記述はクラシカル音楽(構成)なものに関してであり、 その他のジャンルには当てはまりません 例えばジャズのようにアコースティック楽器でも音楽にグルーブ感が要求される場合はマッチします ジャズはホールよりもライブハウスのほうが楽しめますからね XL-MC3SL こちらは103に比べだいぶ音像がはっきりしています しかし残念なことに距離が離れたところで鳴っている印象です 特徴としては主張するタイプではありません そのため低域に関しては少々不満がある反面前述のとおり音像がはっきりしているのでその分カバーできています 音の出方はバランスが良くまあまあ優等生タイプと思われるので線の細ささえ我慢すれば中庸な音と云えるでしょう 私としてはこちらの方が好みです さて敢えてこれらを鳴らした後でFR-7fのセットにかかります 初めて手にしたときは意外にもかなりの重量です それはアームに取り付けてバランスをとったみて更に感じられました 重すぎて全然バランスがとれないのです DL-103:8.5grm XL-MC3SL:10grm FR-7f:30grm ウエイトをmaxまで下げてもビクともしません さてどうしたものかとアームの入っていた箱をあけたらありがたいことに厚さの違う二種類のウェイトがありました とりあえず薄い方から試すもアームは上がりません 次に厚いのに替えてみたところやっと云うことをきいてくれました ほっと一安心です 針圧をセットし音出しをしましたが直前に別のカートリッジの音を聴いておいて正解でした その違いがはっきりわかります とにかく音像がはっきりしている上に全体のバランスも良いです また、ボリュームを落としていても音痩せや混濁もないのでそれぞれの楽器の音が容易に聴きとることができます この時点でクラシックに関してはFRで決まりです と、ここで試聴は終了です 敢えて申し上げるまでもありませんが当然新品での購入ではなく、 このまま使用するには難がある状態なのでドッグに入れる必要があります 昨日iさんにお話ししたところいつもカートリッジを出されているところを紹介していただけるとのこと 更にお邪魔した帰り際にFRに合う(iさん曰く)トランスもお貸しいただきました お休みはうれしいけれど明けるのも待ち遠しい そんな連休の真ん中です ▲
by pat_mthny7205
| 2016-05-04 13:34
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2016年 05月 01日
このようなとても美しい自動車が新車で販売されるという ENGは1971年設計アルファ ロメオ4気筒ツインカム・エンジン それをフロントミッドシップに搭載 ここで興味深いのはこの年代に設計されたENGを造るのにあたりまさかそのままというわけではないだろうということ 当時のイタリアやイギリス、そしてフランス(画像の車も)の自動車は故障したら直せば良い的なところがあります そもそも日本車のような不安感を抱かない自動車は海外にはなかったと思われます その頃設計のENGをそのまま組み立てることはしなかったと考えます きっとどこか改善しているのでしょうが当時の故障の原因はどこにあったのでしょう 技術か設計能力かはたまた部品の素材だったのか・・・ さて2.0リッター・エンジンには5速マニュアル・ギアボックスと2基のDCOE型ウェーバー製キャブレターが組み合わされるとあります (最高出力180hp/6,500rpm) ウェーバーといえばソレックス(他にデロルトも有名です)なんて若いころからあこがれでした 詳しくは知りませんでしたが調べてみると結構名門だったんですね (だったというか今でも製造を続けているみたいです) 社名はまんま人の名前のようです 初めて知ったのですが大好きなあのゴルディーニ(これも人の名前です)はソレックスの教え子だったとのこと 繋がっていますねえ インテリアはシートも手縫いでとても手がかかっています インテリアではありませんがナルディ社製のウッドリム・ステアリングはこちらも懐かしさと恰好良さ満載です 今更ですが見ての通り外観はもちろんとても魅力的で乗って安心(たぶん)する旧車のエッセンスたっぷりなくるまのプライスタグは? 値段は約3,500万円 やはりこんなものでしょう 最近よく見かけるようになったマセラッティ いまでは希少価値も含めたこのブランドが持っていたある種の魅力がすっかり薄れてしまいました 2ドアのフェラーリ、4ドアのマセラッティ・・・ すべての大量生産の中には歓迎されないものもありますね ところでこの赤いくるま 社名は”Effeffe Berlinetta” 見たところウィンカーがありません
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by pat_mthny7205
| 2016-05-01 22:15
| iroiro
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